# アイディアをAIと壁打ちして、マークダウンにまとめる ## ゴール アイディアをAIと壁打ちして仕上げ、1つのマークダウンにまとめます。 最後に「アイディアがマークダウンになっている」状態にすることが目的です。 ## なぜ「形に残す」ことをゴールにするのか 壁打ちは会話なので、そのままだと流れて消えます。 マークダウンにまとめることをゴールにすると、次の利点があります。 - **曖昧な点が見つかる**: 文章にまとめようとすると、「ここはまだ決まっていない」と気づけます。頭の中では分かったつもりでも、書き出すと穴が見えます - **壁打ちに終わりができる**: ゴールがないと、話が広がり続けて終わりません。「まとまった」と言える状態があれば、区切りをつけられます - **後から見返せる**: 会話を読み返す必要がなく、まとめた文書だけを見れば内容が分かります - **人やAIにそのまま渡せる**: 文書の形になっていれば、共有したり、別のAIに続きを頼んだりできます マークダウンを選ぶ理由は、ただの文字なので、どこにでも貼れて、見出しや箇条書きで読みやすい形にできるからです。 ## マークダウンとは マークダウンは、`#` や `-` などの記号を使って、見出しや箇条書きを書くための書き方です。 普通の文章ファイルに記号を足すだけで、構造のある文書になります。専用のソフトは必要ありません。 ### このガイド自体もマークダウンです このガイドは、マークダウンで書いています。 それをClipnote(文書を置いて、URLで共有できるサービス)に載せて、共有しています。 今読んでいる見出し、箇条書き、表、枠で囲んだ部分は、すべてマークダウンの記号で書いたものが、読みやすい形で表示されています。 ### 例 「学生エンジニア向けのイベントを開く」というアイディアをマークダウンで書くと、次のようになります。 ````markdown # 学生エンジニア向けイベント ## 概要 学生エンジニアが交流できる小さなイベント。 ## 目的 - 学生同士のつながりをつくる - 現役エンジニアと話す機会にする ## 次にやること 1. 日程と会場を決める 2. 参加者の集め方を考える ```` 記号の意味は次のとおりです。 | 書き方 | 意味 | | --- | --- | | `# 見出し` | 大見出し(`##` で中見出し) | | `- 項目` | 箇条書き | | `1. 項目` | 番号つきの箇条書き | | `**強調**` | 太字 | 記号の覚え方は気にしなくて構いません。 AIに「マークダウンにまとめて」と頼めば、この形で出力されます。 ## 進め方 ### 1. ゴールを最初に伝える AIに壁打ちを頼むとき、「最後にマークダウンにまとめたい」と最初に伝えます。 ゴールを知っていると、AIは話を広げるだけで終わらず、まとめに向けて質問や整理をしてくれます。 ### 2. 壁打ちでアイディアを仕上げる アイディアは未完成のままで始めて構いません。 AIの質問に答えたり、意見や弱点の指摘をもらったりしながら、内容を固めていきます。 - 何をしたいのか - なぜやりたいのか - 誰のためのものか - 気になる点、決まっていない点は何か これらが言葉になった時点で、まとめに進めます。 ### 3. マークダウンにまとめてもらう 内容が固まったら、「ここまでをマークダウンにまとめて」と頼みます。 形式は細かく指定しなくて構いません。足りなければ後から直してもらえます。 ### 4. 読んで確認する 出てきたマークダウンを自分で読み、次の点を確認します。 - 自分の考えと違うことが書かれていないか - 話したことで、抜けていることはないか 違う箇所や足りない箇所があれば、AIに伝えて直してもらいます。 ## チャットの流れのサンプル 「学生エンジニア向けのイベントを開く」という例です。 最初のメッセージで、考えをざっと書き出します。 そのあとAIの返信を受けながら、整理したり、考えを変えたりします。 ### チャット ``` 自分: 学生エンジニア向けの イベントを開きたい。 最後はマークダウンにまとめたい。 対象は大学生と専門学生で、 人数は20人くらい。 目的は、学生同士がつながること。 あと、現役のエンジニアの話も 聞けたらいい。 会場は無料で借りられる場所がいい。 費用はあまりかけたくない。 時期は来月か再来月。 登壇とLT、どっちがいいか迷ってる。 まず何を決めればいいか、 一緒に考えてほしい AI: 内容は分かりました。 引っかかる点は2つです。 ・つながるのが目的なら、 話を聞く時間が長いと逆効果 ・20人規模で登壇者を呼ぶ必要があるか まず、交流と話を聞く時間は どちらを優先しますか? 自分: 交流。話は短くていい。 あ、それなら登壇じゃなくて 学生のLTだけでもいいかも AI: 合います。 LTなら登壇者を呼ぶ手間もなく、 参加者が話しやすくなります。 自分: それにする。 現役の人は、交流の時間に 参加してもらうだけにする AI: 整理します。 ・目的は学生同士がつながること ・内容は学生のLTと交流の時間 ・現役エンジニアは交流に参加 ・会場は無料で借りられる場所 まとめますか? 自分: お願い AI: (マークダウンを出力) 自分: 日程の候補も 書いておいて AI: (修正したマークダウンを出力) ``` 途中で気づいたことは、その場でAIに伝えれば、最後のマークダウンに反映されます。 --- ### 最後にできたマークダウン 上のチャットの最後に、AIが出力するマークダウンの例です。 ```markdown # 学生エンジニア向け交流イベント ## 概要 学生エンジニアが交流できる小さなイベント。 ## 目的 - 学生同士がつながる ## 対象・規模 - 大学生と専門学生 - 20人くらい ## 内容 - 学生によるLT - 交流の時間 - 現役エンジニアは交流に参加 ## 会場・費用 - 無料で借りられる場所 - 費用はあまりかけない ## 日程 - 来月か再来月 - 候補日: 来月の週末、再来月の週末 ## 次にやること 1. 日程の候補を出す 2. 会場の候補を探す 3. LTの発表者を募る ``` --- ## ポイント - ゴールは「マークダウンにまとめること」。壁打ちはそのための手段です - アイディアが固まってから、まとめを頼みます - 最後は自分で読んで確認します